宮脇植林ブラジル紹介:面白い出来事・印象に残る事柄etc.(146) ブラジルで印象に残った話をまとめてみた。 304、 宮脇植林 アマゾンの荒廃地に宮脇方式の植林を行なう事で熱帯雨林の回復が少しでもできれば、地球温暖化防止にも効果があると考えています。 横浜国立大学宮脇昭名誉教授(現・国際生態学センター長)の提唱される、「鎮守の森」つくりが宮脇方式の植林です。 即ち、その土地に自生する樹木を、自然の状態と同じように雑植・混植する方式で、植林した後は自然の力に任せて人手を加えない。活着して成長を始めるものもあり、淘汰されて枯れるものもあるだろうが、それが自然だと言う考え方の植林方法です。 (植林後6ヶ月の宮脇植林) (3年経過の宮脇植林) (自然林) 人手が関わるのは、種の発芽からポットでの苗木の育成と、その苗木を大地に植栽する迄で、その後は自然の力に任せる植林方法です。 アマゾンでの宮脇方式の植林は、1992年のリオで開催された環境サミットの年にスタートし、毎年実施して現在に至っています。 アマゾンの荒廃地でも地場の苗木は比較的良く活着して、2年後には森を形成し始め、3年後には自然林の生態系を作ります。 2011年5月26日夜、東日本大震災で津波被害を受けた東北地方で、宮脇方式の植林で防潮林を提案されているようです。10年ほど以前に東北地方で実施した宮脇植林が津波を受けたがしっかりと生き残っている状況が日テレで放映された。海岸線の松林は壊滅しても広葉樹の宮脇植林は生き残っている状況の放映を見ると、根がしっかりと岩を抱え込んでいた。 宮脇先生曰く、「木質ガレキを燃やすのではなく、コンクリート破片等と土中に埋めてその上に宮脇植林を行なえば10年程度で根がガレキをしっかり抱え込むので、津波にも耐えることが出来るし、津波の引き潮で家屋や車を海中に引き込まれるのを防ぐことも出来るようになる。」と素晴らしい発想が放映されていました。 塩分を含んだ木質ガレキの焼却は、危険な硫化水素の発生と焼却炉の損傷の原因になるので、そのままでは焼却処理が出来ないようです。一旦塩分を真水などで除去した後に焼却が必要になるので時間も手間もかかります。 宮脇先生のこの有効な提案も、まだ政府側は無視して取り合っていないのが残念ですね。
by wagahai_tt
| 2014-05-14 02:35
| 印象深い事柄
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