ピメンタ(胡椒)
ピメンタ(胡椒)は蔓状の植物で木に巻きついて成長して行く。
我々が日本で使っている胡椒で、黒胡椒と白胡椒がある。黒は収穫したものをそのまま乾燥したものであるが、白は収穫後水に晒して表皮をむいたものであり、白の方が手間がかかっている。 ブラジルでのピメンタの歴史は、1933年臼井牧之助氏がシンガポールからピメンタ・ド・ヘイノ(胡椒)の苗20本を持ち込み、内2本が活着した事から始まる。 僅か2本の苗木から始まったピメンタ栽培は1952年に大高騰し、トメアス植民地は黄金時代を迎え、トメアス産業組合(CAMTA)の組合員だけでもピメンタ植付本数44万本、年産800トンに達した。ピメンタ景気の始まりであり、1972年にはピメンタ生産が史上最高の5,000トンに達した。 その後病虫害の発生もあり、ピメンタ景気も上昇・下降を辿りながら今日に至っている。その間日本への出稼ぎなどでピメンタ栽培を止めた人も多い中で、一部歯を食い縛って頑張った人が、今ではピメンタ大農園を営んでいる。 最近ではピメンタ農園の中でカムカムを栽培する人もでてきている。カムカムはビタミンCを豊富(アセローラの倍)に含んだ果物であるが、まだ一般的に認知が少なく栽培も少量であるが、今後注目を浴びる果実であろう。
by wagahai_tt
| 2006-04-07 11:56
| 農作物
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