ブラジル紹介:面白い出来事・印象に残る事柄etc.(31)ブラジル赴任当時の印象に残った話をまとめてみた。 79.ベレンの婦人会の旅行。 3週間掛けて南米一周のバス旅行だ。 ベレンを夜出発して、首都ブラジリアから大都市サンパウロを経由し、 アンデス山脈を越えてアルゼンチンの首都ブエノスアイレスからチリの首都サンティアゴに入る旅で、婦人会のメンバーだから、さぞかし姦しい旅だっただろうと想像できる。 サンティアゴでは、ベレンから移住した日系人の矢吹夫妻を訪ねて、一緒に食事をしたり、買い物の案内をしてもらったりと楽しんだようだ。 ブエノスアイレスでは、本場のアルゼンチン・タンゴを楽しみながらの食事だったようだ。 往復のバスでのアンデス山脈越えが素晴らしかったようだが・・・。 帰りはパラグアイの首都アスンシオン経由で、国境にかかる「友情の橋」 を渡ってブラジルに入国した。 こんな婦人会旅行に家内が日本から参加した。 単身赴任の時に、1ヶ月間やって来て3週間の旅だから、結局我家には1週間いただけで、殆ど私の世話もせずに日本に帰国したのだ。 今回の婦人会の旅行で、主婦が3週間も家を空けるのはさすがに長すぎると言う事で、翌年の婦人会の旅行は、期間を短縮して2週間のマイアミ旅行に決定したようだ。 この旅行にも参加した家内を、空港まで送っての出勤で、亭主族は仕事で旅行にも行けないのに、 何が期間短縮の2週間だ!!! 80.アマゾンに移民した日本人は、やはり日本の食べ物が恋しいようだ。 そんな中の一品が漬け物だ。 でも、 糠(ぬか)が無いので、食べたい糠漬けが作れない。 手近にあるものでなんとか出来ないものか・・、と試行錯誤。 そこで彼等は、日本人の知恵を発揮した。 熟れたバナナを潰した中に塩を混ぜ、糠床に代わる漬け物の床を作って、中にキューリ・なすび、マモン(パパイア)等を漬け込んだ。 この漬け物は、本当に美味い!!! バナナの甘味が漬け物に浸み込み、大人から子供までの味になる。 ご飯のおかずにもなり、ビールやウイスキーの肴にもなる優れものだ。 彼等の知恵には驚いた。 更に、急に漬け物が食べたくなった時は、キュウリをビールに漬けて 30分から1時間程待てば、これまた美味い即席の漬け物になる。 正月には、土産に貰った海苔で巻寿司を作りたい。 だが、どうしても具に使う干瓢 が手に入らない。 そこで又、彼等の知恵が働いた。 熟れる前の青いマモン(パパイア)を干瓢のように剥いて干して見た。 殆ど干瓢と変らないものが出来た。 これで日本と殆ど同じ巻寿司が作れた。 こんな彼等の知恵に触れて、驚いた!!! 正月にはそんな巻寿司をご馳走になった。美味かった!!!
by wagahai_tt
| 2009-08-12 06:40
| 印象深い事柄
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