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ブラジル紹介:面白い出来事・印象に残る事柄etc.(121)


ブラジルで印象に残った話をまとめてみた。

188.            水辺の住民

パラ州ベレンのアマゾン河支流の中にある細い小川に面した所に、高床式の民家が点在している。
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勿論アマゾンの支流の中だから電気はなく、ランプの生活だから日出で起きて日没で寝るのが日常だろう。
何故かこの様な民家の近くに、グアショと呼ばれる鳥の巣がある。
小枝に幾つもの袋をぶら提げたような巣を作っている。
この巣の形は、蛇や猿などの天敵から子孫を守る工夫なのであろう、自然界の知恵を垣間見たような気がする。
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生活用水は川の水で、調理用の水は川の中程からバケツで汲み上げた茶色の水で砂を沈殿させた上澄みを使い、洗濯や入浴は川の中で、トイレは家の下の川の中に直接落とすことになるのだろう、その上落としたものは魚の餌になる。
その魚を獲って食べてまた落とす、自然循環型であろうと思われる。
交通手段はカヌーで、川の中程まで桟橋を作りカヌーを係留している。
乾季と雨季の水位の差や大西洋の干潮や満潮の影響による水位の差に対応できるように桟橋は造ってある。
近所付き合いや買い物・お出かけ・通院・子供の通学など等、全てこのカヌーの出番となる。

学校も川縁にあったり、島の高台にあったりするが、いずれも雨季の増水で被害に遭わない場所に造ってある。
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彼等は自然の中でノンビリと生活しているように見えるが、果たしてどうだろう?

成長した子供達は町に出て働いているので、比較的老人や小さな子供達が中心に住んでいるようで、ここにも過疎化現象があるのでしょう。
   
彼らの生活手段は、自然の中からアマゾンの恵みを採取する生活が基本になっている。

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by wagahai_tt | 2011-05-29 05:59 | 印象深い事柄

ブラジル紹介:面白い出来事・印象に残る事柄etc.(120)


ブラジルで印象に残った話をまとめてみた。

187.         アマゾンの荒廃地で植林

アマゾンの土壌はラテライトと言われる粘土質の赤土で、鉄やアルミニウムが多く残留しているので、植物にとって決して肥沃な土壌ではない。
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熱帯雨林の肥沃な土壌は、表層土1m程度なので、熱帯の樹木は板根という特殊な板状の根を作っている。これは薄い表層土の上で自身を支えるための手段です。
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アマゾンの熱帯雨林を開墾して牧場を造成し、農場を造成するが、肥沃な土地も10年使えば、牧草も栄養が無くなり、牛が育たなくなる。農業も同様に作物が育たなくなる。
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地力を失い作物が育たなくなった牧場跡地や農業跡地は、堆肥を施肥しながら地力を維持するのが普通だが、これには継続的な管理が必要で、しかもかなりの経費がかかる。そこで今迄の土地を捨て、安易に地力のある森林を皆伐して開墾し、牧場や農場を求めて奥地に広げて行く。
放置された土地は益々荒れて荒廃地となる。
この繰り返しが荒廃地の拡大となり、森林破壊に繋がっている。
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今ではアマゾン河口のパラ州に1,600万haの荒廃地があるとも言われている。
   
アマゾンの荒廃地(牧場・農業跡地)に成長の早い広葉樹パリカ (Schizolobium amazonicum:マメ科)の植林や宮脇植林を行った。
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破壊が進む熱帯雨林の一助になればと期待している。

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by wagahai_tt | 2011-05-22 03:31 | 印象深い事柄

ブラジル紹介:面白い出来事・印象に残る事柄etc.(119)


ブラジルで印象に残った話をまとめてみた。

186.       ガハホン・ド・ノルティ植林地

パラ州の内陸ガハホン・ド・ノルティ群で植林地を運営していた。

毎年300~400ha前後の荒廃した農地を開墾し、ブルドザーで整地した荒廃地をトラクターで耕したあと植林するので、植林でありながら農業そのものの様相を呈していた。
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この植林地は元々一区画25haの面積で州政府が分譲した農地であったが、休耕地として放置されていたので、潅木林の荒廃地となった場所を地主から買取り植林していた。
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開墾後に、敷地内で近くの製材所から集めたセハージン(大鋸屑)に飼育していた豚400頭の糞尿を混ぜた上で、一ヶ月以上放置しながら発酵させて作ったバーク堆肥を、植林予定地に撒いて準備を整える。
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堆肥や整地用の砂を植林地に撒く為に数台のトラックを使用して、植え付け前や植付け後の植林地メンテナンスを行っていた。
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植林樹種は広葉樹パリカ (Schizolobium amazonicum:マメ科)が中心だが、モギノ(マホガニー)やテッカ(チーク)やその他20種類程度の樹種を植えつけている。
成長の早いパリカの周囲に成長の遅いモギノやテッカを植林したり、モギノやテッカの純林を作りテストを兼ねた植林をしていた。
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植林地内の一角ではポットの中で発芽させ、苗木を育てて植栽地へ運び、アルバイトの近隣住民を含めて全員で植え始める。
新植地は遥か彼方まで、見事に4mx4mの間隔で一直線に植えられている。
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熱帯アマゾンのパリカ植林は、成長も早く植付け後6ヶ月で目を見張る成長をし、5年も経過すると立派な林になる。
植林区域と隣の植林区域の間には6m幅以上の防火帯道路を設けて、出火しても隣に延焼しない対策と、植林地内を車で巡回時に走る巡回路としていた。植林地内でも現地の案内がないと道に迷って帰れなくなるような、総面積約2,000haの植林地です。
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植林地内には従業員が家族帯同で住む事ができる宿舎や責任者が滞在する立派な宿舎を備えていた。
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そんな植林地に、ある日パラ州のアルミー・ガブリエル知事から植林地視察希望の連絡が入った。
早速現地で歓迎準備に取り掛かり、知事の側近・警備要員・マスコミなど総勢80名程の訪問に備えて、簡単な食事や飲み物やフルーツの準備や視察ルートの検討などを行い、当日は旗を掲げて歓迎ムードを盛り上げた。
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植林地の中には自然の小川や急勾配で、商業植林に適さない場所も多く、このような場所では宮脇植林を実施して自然の森の復活を図っている。
撮影時には2年経過していた宮脇植林も既に森の形になっている。
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更に、植林木の樹間にトーモロコシ・胡椒・米・豆・マンジョカ芋などの農作物を植えたところ植林木の成長が良く、樹木と農作物との競合で相乗効果が表れたようで、予想外に良好な結果が得られた。
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植林地構内で豚の糞尿を使った堆肥作りや森林回復を目的とした宮脇植林の実態を、アルミー知事は視察したかったようです。
視察後記念植樹を行い、満足して頂いたことと思う。

その後、植林地では木の成長と共に間伐作業も行い、間伐材の利用も積極的に行っていた。
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ただ、この地域は田舎でもあり、住民の環境に対する意識は殆ど無く、子供達が植林地の枯れた木に面白がって火を点けたり、大人のタバコのポイ捨てであったりで、しばしば植林木を焼いていた。
この経験が2001年1月からのNGO.Asfloraの活動に繋がり、子供達への環境教育プログラムの実施の一因となった。

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by wagahai_tt | 2011-05-15 04:48 | 印象深い事柄

2011年4月29日 『地球村』の森つくり

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Asflora 4月度の活動報告を紹介します。

               『地球村』の森つくり

2011年4月29日、Asflora(アマゾン森林友の協会)が本拠地にしているAimex種苗センター内にて、『地球村』の森つくり植樹祭を行いました。
この森つくりは、日本のNGOネットワーク『地球村』(本部大阪、代表 高木善之さん、統括部長 渡辺裕文さん) のご支援を得て実現しました。

植樹祭前日は、朝から雨だったので少し心配でしたが、当日午前中は、素晴らしい植樹日和でした。
参加者は、地元ベネビーデスのアルコ・イーリス(虹)校の3年生と4年生45名と教員2名、Asflora8名、作業員4名の59名です。植樹祭は、Asflora環境教育プログラムから始まりました。

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8時10分到着。Transkalledy社クーラー付のバスが到着。これまでは、マイクロバスで、ぎゅうぎゅう詰でしたが、今回は、いつもと違って、子供たち、ゆったりとした表情でした。地元のビール会社(Schinkariol)とこのバス会社からのご支援で、水、清涼飲料、大型バス提供を受けました。

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環境教育の開始。前の3人の生徒が水辺の木々になってもらい、後ろの生徒が雨水、そして講師のエルトン(Asflora理事、Aimex種苗センター責任者)が土砂になって、水源林の保全機能を実験をしています。
佐藤からは、今回の植樹の意義、人々の絆を大切にする「Vila do Globo(地球村)」の森つくりについての説明をしました。

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苗畑を経て、森の小道入口前に整列。 そして森に入ると、急に「ドエンディ*」が現れ、みんなビックリ。 (* 森の妖精、どんな姿にもなることができます)

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森の中では、野生の花が目を楽しませてくれます。

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樵と老木の一幕、ここでManejo Floresta Sustentavel (持続可能な森林管理)を学びます。

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種を拾って、蒔きつけます。そしてみんなの波動を送ると、木の赤ちゃんが芽生えました。
f0096068_517537.jpg森の劇の後は、植樹地に向かいます。










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クルピーラとマァイ・ナトレーザ(自然の母)から植え方の説明を受けます。

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手袋(ビニール)をつけて、待ちに待った植樹開始。

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今回、苗の樹種数を伸ばせず、20余種と少なめでした。でも、良く根の発達した苗ばかりでした。

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植樹後、輪になって、恒例のViva Natureza!(自然万歳)。

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記念の「FLORESTA NETWORK EARTH VILLAGE」看板前に集合。

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看板の後方、垂れ幕のある場所から植樹を開始しました。生徒たちの植樹後、作業員4名とAsflora会員が継続して植えています。
来週中(5月6日まで)には、2000本+アルファの植つけが終わることでしょう。

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ランチタイム。この後、11時15分、待っていてくれたバスで帰路につきました。

ネットワーク『地球村』の皆様、ご支援ありがとうございました。
立派な土地本来の森になるよう管理してゆきますので、ぜひ見に来て下さい。

2011年4月30日         Asflora-アマゾン森林友の協会 佐藤卓司

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by wagahai_tt | 2011-05-08 05:38 | Asflora

ブラジル紹介:面白い出来事・印象に残る事柄etc.(118)


ブラジルで印象に残った話をまとめてみた。

185.         ブラジルの道

延々と続くアスファルト、広いブラジルを走る国道。
天気が良い日には、アスファルトの上に車の影が映る逃げ水現象が現れる。
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今にも崩れそうな木製の橋の架かった田舎道。
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雨が降るとぬかるむボニートの地道。
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牛追いのカウボーイと出会うカンポグランジの道。
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スピード制限するためのロンバーダが設置してある道。
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世界一を誇るイタイプー水力発電所に通じる道。
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アライグマのような野生の動物が現れるイグアス国立公園内の道。
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街道脇に土地なし農民(MST)の小屋がある道。
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サルバドールの路地に椅子を並べたレストランや土産物を並べて売っている石畳の道。
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サンパウロの下町に提灯を模した街灯のある東洋街の道。
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各国の大企業が集まるパウリスタの大通り、片側4車線の道。
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移民の町トメアス発展の中心になった十字路。
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露店で賑わうベレン下町の歩道。
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ベレンで最初に造られた石畳の坂道で、漁港からカステロ要塞に繋がる道。
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歴史のあるこの坂道が、今ではレールを敷設して観光スポットに変身しようとしているのに、一抹の寂しさを感じる。
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荒廃地となった捨てられた農地
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広いブラジルだから色んな表情の道がある。

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by wagahai_tt | 2011-05-01 05:04 | 印象深い事柄