ブラジル紹介:アグロフォレストリー


最近はアグロフォレストリーを実践している農業も増加して来ている。

アグロフォレストリー (Agroforestry) とは、熱帯林を切り払って、単一の作物を大量生産するプランテーション型の農業では、病虫害が起きやすく持続するのが難しい。
そこで熱帯雨林の生態系の特徴である生物多様性にならって、なるべく多彩な生物の生育を組み合わせる考え方がアグロフォレストリーであり、熱帯での持続可能な経営形態として注目されています。

ピメンタ農園にカムカムを植えつけるのもその一種です。
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地域の社会条件、即ち自然条件や土壌条件や気象条件など等、そして住民たちが何を求めているかによって、植える作物も樹種も、その組み合わせ方もさまざまです。

新植されたばかりの植林地、4mx4mの間隔で植えられている。
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植林地の新植した樹間を活用して植付けたトーモロコシの混植もその一種です。
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その柔軟性、多様性こそが、アグロフォレストリーのおもしろさでもあり、また難しさでもあるのです。

新植地に豆を植えるのもその一種です。
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このように植林と農業の組み合わせもあり、農作物を収穫した後は植林地にすき込んで有機堆肥に活用することも出来ます。

更に、ラテンアメリカでは、樹木を全部皆伐して牧場をつくり、数キロメートルにも及ぶさくをその周囲に作るのですが、それだと、さくが腐ってきた時にさくにする杭を集めるのが大変なのです。それならば、はじめから萌芽性の盛んなマメ科の樹木を植えつけて生垣のさくにしておけば、枝葉は牛の餌になるし、幹は杭の代わりになると言う訳です。
もちろん、家畜の排泄物は樹木が育つ肥料として役立ち、それもやがては土壌に還元される、さらに、こんもりと茂った樹木は、熱帯の中で家畜達に格好の日陰を提供してくれるようになる。

このようにアグロフォレストリーには、林業と畜産業の組み合わせもあるようです。

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by wagahai_tt | 2008-02-01 08:43 | ブラジル紹介 | Comments(16)
Commented by seisuis at 2008-02-01 09:08
おはようございま~す^^
広~い景色に、気持ちの良いとこだな~と見ました~
こんな気持ちの良い場所で作ったトウモロコシは、美味しいでしょうね!
ガブッとかじりたくなります(^~^♪
Commented by wagahai_tt at 2008-02-01 10:46
seisuisさん、おはよう・・・。
収穫してすぐを茹でて食べると美味しいよ。
日が経つと硬くなって、豚や鶏の飼料にしか出来ませんが、
この飼料が売れるんです、副収入ですね。
その副収入で、植林地で作業する人の食料が買えるんです。
結局、最初の1年はトウモロコシや豆や米で食べていたようなものです。
2年目からは木が生長して、農作物の収穫はできませんがね。
Commented by sumiko at 2008-02-01 11:57 x
こんにちは♪
「アグロフォレストリー」初めて聞く言葉ですが
森林の営みを活かして作物を栽培する農業なのですね
>2年目からは木が生長して、農作物の収穫はできませんがね。
そうなのですか、暖かい所ですので、樹木の生長が早いのですね
では又、新しい熱帯林を伐り開くのですか?
Commented by wagahai_tt at 2008-02-01 12:34
sumikoさん、こんにちは・・・。
自然の営みを活かした農業で、相乗効果があるようですよ。

いずれ記事にしようと考えていますが、アマゾンの森林を開発して、
焼け畑農業や牧場の跡地で地力を失った荒廃地が、
想像以上に沢山あります。
荒廃地の牧草では栄養不足で牛が肥えないし、作物も育ちません。
その荒廃地に植林をして新たに森林を造ろうと言うのが、Asfloraの活動である宮脇方式の植林なのですよ。
新たに熱帯林を開発するのではなく、既に捨てられた土地を再利用しようと言う試みです。
Commented by rin-koko at 2008-02-01 20:43
こんばんは~☆
アグロフォレストリー・・・初めて知り、勉強になりました。
それにしても、ずいぶんと広い農場ですね。
北海道も広いと思っていましたが、どこまでも畑で驚きました。
Commented by wagahai_tt at 2008-02-01 21:27
凛さん、こんばんは・・・。
アグリカルチャー(農業)とフォレストリー(森林)の造語なのですよ。
ここの植林地は全体で2000haで、新植部位分は500ha位でしょうか・・・・。
1haは10,000m2=100mx100m、甲子園グランド1個分位です。
だからこの新植地は500ha=500個分程度=5百万m2です。
大体の大きさが分かりますか・・・・。
Commented by koyomi-w at 2008-02-01 22:29
こんばんは~~
土地が広いばかりでなく、将来を見越して、
豆などで生垣にする、考え方が広いですよね。
植林を4mx4mの間隔、というのは、
その樹が後々相当大きく育つからなのでしょうね。
Commented by wagahai_tt at 2008-02-01 23:18
koyomiさん、こんばんは・・・。
牧場も広いので柵は杭を打ち込んでいましたが、
マメ科の樹木を植えて生垣にしたようですよ。
いろんな意味でこの方が効率が良いようです。
植林の4mx4mではまだ間隔が狭いので、一度間伐をして8mx8mにすれば、かなり木も成長するようですよ。
要は地中の養分を吸収し合う訳ですから、間隔が広い方が成長にはいいはずですよね。
でも間伐材はそれなりに利用できるし、中には枯れて死ぬ奴もいるので、
最初から8mx8mでの植付けは効率的に難しいのですよ。
Commented by vangino at 2008-02-02 20:59
こんばんは
アグロフォレストリーとてもすばらしい農業方法ですね。
覚えておきます。
この広大な土地を少しでも有効利用してほしいです。
Commented by kaorin at 2008-02-02 21:53 x
こんばんは~♪
ブラジルは広いですね!
とうもろこし、大好きです。
お店に出回ると買って来て茹でてよく食べてますよ。
実家ではとうもろこしは作っていないんです~*^-^)
Commented by wagahai_tt at 2008-02-02 22:51
vanginoさん、こんばんは・・・。
アグロフォレストリーは農業と林業や農業と果物など等、
組合わせは色々ありますが、いずれも相乗効果が出ているようです。
最初はお互いに土中の養分を吸い合うのではと心配もありましたが、
やってみた結果は予想に反して良好でしたよ。
土地の有効活用、特に荒廃した農場や牧場の跡地の有効活用が出来れば、森林開発にもブレーキがかかるように思いますよ。

Commented by wagahai_tt at 2008-02-02 22:59
kaorinさん、こんばんは・・・。
今、飲み会から帰ってきました、少し酔っていますが、気分は良好ですよ。
この写真は、農場や牧場の跡地で荒廃した土地を耕して植林した写真です。
その樹間にトーモロコシや豆・米・マンジョカを植えたのです。
トーモロコシの初取りは茹でて美味かったですよ。
その後は全て飼料にしました。
トーモロコシが好きですか、美味いですよね・・・。
ご実家は農業をされているのですか・・・?
Commented by yukun588 at 2008-02-03 17:21
ブラジルのサトウキビはアルコール燃料と砂糖を生産するために重要な作物ですが、植えてから収穫するのに一年半はかかるということを商社の人が教えてくれました。 そして数回収穫すると、土地が荒廃してしまい、他の土地へ移るそうです。
アグロフォレストリーですか、混載で作物を栽培する手法は手間がかかりコストが上がりそうですね。
でも、長い目で見れば、土地を有効活用し、再生使用できる方法なんですね♪ 
Commented by wagahai_tt at 2008-02-03 21:32
yukunさん、こんばんは・・・。
砂糖キビのような広大な面積で機械収穫では、コストアップの部分もあるでしょうね。
ただ単一作物で病虫害が発生した場合は、全て駄目になる事を考えれば多少のコストアップは仕方ないでしょうね。
ピメンタ栽培がそうなのですよ、単一栽培で病虫害が発生して、止めた人が沢山います。
残った人はピメンタの間にモギノなどを植えていますが、まだ結果は出ていないですね。
連作が駄目で期間をあける必要のある作物には、この方式はどうだろうね、研究が必要でしょうね・・・。
期間を開ける必要のある砂糖キビの場合で、残った荒廃地はどのように活用しているのでしょう・・?

Commented by kmaroon at 2008-02-04 05:00
素晴らしい知恵ですね~♪
森林の営みを活かして作物を栽培する農業、
勉強になりました^^
Commented by wagahai_tt at 2008-02-04 06:19
マロンさん、おはよう・・・。
早起きですね、いつも起きるのはこの時間ですか・・・?
熱帯ではこの農法も有益な発想ですよ。
一度病虫害にかかると全滅ですからね。
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