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ベネビーデス小学校生徒への環境教育

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Asflora 8月度活動報告を紹介します。
ベネビーデス小学校生徒への環境教育 2014年8月22日
Asflora-アマゾン森林友の協会-では、8 月22 日(金)午前中に、地元ベネビーデス市立学校マリア・ロムロ・アルダ校の生徒、教職員46 名を招き、恒例の環境教育プログラムを行いました。この環境教育活動は、Asflora が13 年継続している主要活動です。本拠地としているAimex 種苗センターで、年間10~18 回が行われています。今回の参加生徒は、基礎教育課程3、4、5 年生の元気一杯(制御が大変)な、でも注意すれが聞き入れる素直な子達でした。 今回は、9 つの州で学校、養老施設、各種NGO などの報道支援をしているNGO Ativa Brasil(http://www.institutoativabrasil.org.br/)が、当地の民間宝くじ会社(Carimbó dá Sorte 社)の協力で取材に来ました。

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Asflora 理事マルルッシ副会長(写真上、白いT シャツ姿)は、ベテラン講師です。活発な子、おとなしくてあまり発言しない子、少し知恵おくれの子も、みんなに興味が涌くように話を進めてゆきます。良い答えをした子には、後から特別賞をあげると約束し、名前も控えてゆきました。

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苗畑の見学(写真左下)を経て、Asflora 森の小道の入口(写真右下の看板の所)へと導きます。

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森の小道に入る前、看板の注意書きを読ませます。「道の脇の葉っぱはちぎらない、ゴミを捨てない、走らないで気をつけて歩こう、カメラや携帯は切って使わない – こうしたら貴方は自然の友だよ、良い散策を!」と記されています。
森に少し入ると、エンジィ(森の住人)が突然現れ、みんな悲鳴をあげてびっくり。 Asflora森の劇が始まり、始まり~。

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次いで、クルピーラ(森の守り、赤い髪をして足が逆向きになっています)、マァイ・ダ・ナトレーザ(自然の母)が、子供たちを出迎えます。二人は、森がファウナ(動物相)とフローナ(植物相)でできていて、お互いに補完し合い循環していることを分かり易く教えてゆきます。身の周りの環境を良くし、自然環境を守ることの意義が、子供たちに森の小道で自然と理解されていくことが感じられるひと時です。
少し歩くと、大きな声でのやり取りが聞こえてきました。みんなでそこに行き着くと、老木が樵と遣り合っているところでした。樵は、細い木を切ろうとしていたのです。クルピーラと自然の母が、子供たちと共に樵を制します。木を切るなら、森が持続してゆくように仕事(Manejo=施業)することが、樵の利益にもなることを教えます。樵も最初はいきりたっていましたが、森の中で道に迷わされると恐れられているクルピーラが現れたと知って、耳を傾けました。 だんだん教えられること(Manejo Florsetal=森林の持続可能な施業)に納得していきます。老木は、子供たちの傍で、窓枠、机、扉などになって、長く大切に扱われる第2 の人生を送れるようにと、樵に伐採を託します。

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ベネビーデス小学校生徒への環境教育_f0096068_15134934.jpg更に森を進むと、アララ(オウム)小母さんが樹上で疳高い鳴声を上げていました。 クルミース(インジオの言葉で子供たち)に、彼女たち(鳥類)が種子を撒いたり、種の休眠打破をして発芽を助けたりして森つくりに一役買っていること、また自然界の動物相の中では、一つが欠けると、食物連鎖が繋がらず、他の種も生きられないことなどを語ります。子供たちへ、パチンコで狙ったり、捕まえて鳥籠に入れようとしないでとも言っていました。




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アララ小母さんから別れ、今度は酔っ払いが小川の傍で寝ているのに出会います。周りはゴミだらけ、まずはみんなでゴミ拾いをし、それからこの酔っ払いを起こしました。

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酔っ払いは、やったらいけないことを、みんなやっていました。ゴミは捨てる、小川の周りの木を切ってしまう、焚火をして寝込んでしまう・・・、さぁ、子供たち、真剣に酔っ払いに注意をしていきます。これまで学んだことを、酔っ払いに教えてくれたのです。

更に森の小道を進みながら、落ちている木の種を拾って、大きな苗ポットに播くことになります。みんなのエネルギーを注ぐと、アーラ不思議、それが芽生えて、木の赤ちゃんと対面できました。

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次は、マチンタ小母さん(左下写真)に会います。彼女は、死人が出る前、その家の屋根にフクロウとなって現れ、不吉な声で鳴くと恐れられています。でも、ここに住むマッチタ小母さん、世俗の穢れが無い森が大好きな、親しいみ易い小母さんでした。 上流に居た酔っ払いに水を汚されて、折からお腹を壊していました。でも、森で採れる薬草を飲んで治すからとのことでした。 森の散策の最後に会えたのは、インジオの祈祷師(写真右下)でした。祈祷師は、この森で学んだ自然の大切さを、周囲の人々に伝えてゆくようにと、厳かに言い聞かせました。

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↑森の出口で記念写真!

ランチタイムです ↓        Ativa Brasil の引率の先生への取材 ↓
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優秀回答者への景品授与式↑     ~笑顔の御返しを貰いました~

Instituto Amigos da Floresta Amazônica-ASFLORA
アマゾン森林友の協会
(文と写真:Asflora 会⻑ 佐藤卓司)

by wagahai_tt | 2014-08-27 15:40 | Asflora | Comments(2)
Commented by crystalkika at 2014-09-25 13:03
へ~ こんなプロジェクトもあるんだね~ 知らなかったな~

Commented by wagahai_tt at 2014-09-25 18:03
crystalkika さんお元気ですか?
このNGOは2001年にアマゾンで立ち上げたプロジェクトです。
帰国後も活躍してくれているので応援したいます。
環境保護の難しさを実感しています。


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