ブラジルの企業会計制度


ブラジル紹介:面白い出来事・印象に残る事柄etc.(145)

ブラジルで印象に残った話をまとめてみた。

303.   ブラジルの企業会計制度

ブラジルのハイパーインフレ時代の企業会計制度は、コレソンモネタリアと言う価値修正制度で、インフレ利益を控除していた。
ある意味で優れたこの制度が無ければ、企業経営は成り立たなかったであろう。
利益には高い法人税などが課せられるので、インフレ利益が計上されれば税金ばかり支払う羽目になっていたであろう。その上資金が枯渇して黒字倒産も考えられた時期です。
この制度の特徴は、バランスシート(B/S)の流動性資産や流動性負債勘定は日々インフレの影響を受ける事になるが、固定資産や資本勘定は全くインフレの影響を受けない。
そこで、固定資産や資本勘定は、政府が発表する一定のインフレ指数で各々人為的に修正してインフレ利益を控除する会計制度で、ある意味すばらしい制度だった。
一般的に固定資産勘定より資本勘定の方が大きいので、同じ指数での修正ではバランスシート上では損失が発生することになる。

この人為的に発生させた損失を損益計算書(P/L)に反映させて、インフレ利益を調整する方法です。
例えば、100%インフレ指数の時、固定資産100を100%修正して200にし、資本勘定150を同じく100%修正して300にして、200-300=-100と言う損失を人為的に発生させる会計制度です。
これを決算に反映させてインフレ利益を控除する方法です。
この制度で、当時のインフレ時代を切り抜けることが出来たが、今はインフレも非常に小さくなり(年間10%程)、この制度自体が無くなりました。


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by wagahai_tt | 2014-05-07 04:35 | Comments(0)
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