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ブラジルの土壌


ブラジル紹介:面白い出来事・印象に残る事柄etc.(140)

ブラジルで印象に残った話をまとめてみた。

298.       ブラジルの土壌

土壌
ブラジルの土壌はラテライトと呼ばれる粘土質の赤土で、鉄やアルミニウムが多く残留している土壌なので、植物にとって決して肥沃な土壌ではありません。

上空から見たブラジルの土壌
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地上では一面赤土が広がっている

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アマゾン熱帯雨林の肥沃な土壌は、表層土1~2m程度なので、熱帯の樹木は成長に従い板根という特殊な板状の根やマングローブのような支柱根といわれる支え棒のような根を持つようになります。これは薄い表層土の上で自身を支えるための手段です。

(板  根)
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(支 柱 根)
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アマゾンの熱帯雨林を皆伐して牧場や農場を造成するが、肥沃な表層土も手入れも無く長年使い続けることで次第に地力を失い、そこに生える牧草には栄養素が無く、このような牧草では牛が肥える事も出来ず、また農業も同様に作物が育たなくなる。
この様に地力を失った牧場や農地は、堆肥を施肥しながら地力を維持するのが普通だが、これには継続的な管理が必要で、しかもかなりの経費がかかります。
そこで今迄の土地を放置して、安易に地力のある熱帯雨林を皆伐開墾し、牧畜や農業を営むために奥地に広げて行き、放置された土地は益々風雨の浸食で荒廃地となる。
この繰り返しが荒廃地の拡大となり、森林破壊に繋がっています。


by wagahai_tt | 2014-03-19 04:25 | 印象深い事柄 | Comments(0)
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