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ベレン日本人学校の制服


ブラジル紹介:面白い出来事・印象に残る事柄etc.(126)

ブラジルで印象に残った話をまとめてみた。

284.         ベレン日本人学校の制服

ベレン日本人学校(1974年7月開校~1996年3月閉校)。
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現地に駐在する駐在員子弟の教育の為に、先輩達が文部省や外務省などの役所を駆け巡り日本人学校設立認可を取り付け、1974年7月の開校に漕ぎ着けた。

ベレン日本人学校の制服_f0096068_634049.jpgベレン市内にあった広い中庭を持つ住宅の敷地と建物を購入し、学校の教室に改良して日本政府に貸与する形で学校運営を行っていたので、校舎の家賃は日本政府が総領事館経由で支払ってくれていた。




ベレン日本人学校の制服_f0096068_641742.jpgその後、日本からの進出企業も増加して、入学する児童生徒も増えたが、小学校と中学校を併設した日本人学校の生徒数はピーク時でも30人前後で、複式学級の解消には至らなかった。





一時は日系人の子弟の入学を許可して生徒数を増やす事も検討したが、彼等が中学を卒業した時は、日本国内の高校に進学するか、アメリカンスクールに入学するかの二者択一の方法しかないので、この検討も頓挫した。

即ち、日本人学校はブラジル国が認可した学校では無いので、中学を卒業してもブラジルの高校への入学資格がありません。
従って、ブラジルの高校に入学する為には、改めてブラジルの小学校に入学することから始める必要があるので、ブラジル人やブラジル日系人の受け入れができなかった訳です。

当然の事ですが、ブラジルも自国の文化や教育思想、教育内容の異なる国の学校は認可していないので、日本人学校も同国の認可は得られなかった。

日本人学校の運営は我々父兄と進出企業のバックアップで行なっていた。運営委員会も進出企業からメンバーを出して、運営上の問題点を解決しながら行なっていた。

熱帯アマゾンにあったベレン日本人学校の制服は、Tシャツに日本人学校のロゴマークを印刷したものだった。
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当時の日本からパラ州ベレン市への進出企業は、青木建設、永大産業、高砂香料、ニチレイ、日本アマゾンアルミ(三井アルミを中心に31社による出資で1977年に設立した会社)、三井物産、等々であった。

by wagahai_tt | 2013-11-27 06:18 | 印象深い事柄 | Comments(0)
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