ブラジルの切手紹介-62


ブラジル海軍

1986年に発行されたブラジル海軍の切手です。
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ブラジル海軍の戦艦 「リオ・デ・ジャネイロ」
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本艦は1906年11月、同国初のド級戦艦ミナス・ジェライス級の3番艦として計画され、アームストロング社に発注されましたが、列国海軍が超ド級戦艦へ移行するのに伴って計画が見直され、1910年5月に645案を基にした653案が提出されました。首尾砲塔はともに背負い式、中央2砲塔は梯形配置でした。ちなみに、日本海軍で同時期に計画された戦艦A41案(30,000トン、14in砲12門、22ノット)と同規模で、中央2砲塔梯形配置も同様である点は興味が持たれます。

しかし、ブラジル海軍の腰が定まらず、同年末にはミナス・ジェライス級の改良版である682案へと後退しました。これは12in連装砲塔5基中心線配置で、当時の独海軍主力艦が12in (30.5cm) 砲に統一されていたのに影響されたためと言われています。

さらに翌年1月にかけて、684~686案が提出されました。これらはいずれも主砲口径16in (40.6cm) で、計画通りであれば世界初の16in砲搭載の超ド級戦艦となるはずでした。このうち686案は9.4in (23.8cm) 連装砲塔3基を艦央に逆三角形(左右両舷+中心線)に配しており、準ド級戦艦の性格を併せ持つ超ド級戦艦でした。結局、予算上の問題と、12in砲弾流用の見地より、同砲を最大数備えた690案が考えられ、その副砲を6in (15.2cm) とした690A案が採用されて、ようやく1911年9月に起工されました。基本計画はミーナ・ジェライス級と同様、安社の造艦部門技師長ジョシア・ぺレットによるものです。

1912年頃、後述するチリ戦艦が14in (35.6cm) 砲を搭載することが判明したため、1913年末に本艦は建造中のままトルコに売却され、「スルタン・オスマン」として完成にこぎつけましたが、第1次大戦の勃発に伴って英海軍の接収するところとなり、英戦艦「エイジンコート」として1914年8月に竣工しました。

なお、ブラジル海軍は本艦の代替として後述のリアチュエロ級をアームストロング社に計画させましたが、起工に至らず、同国の主力艦はアルゼンチン・チリ両国に比べて大幅に見劣りするものとなったのは、確たる建造理念を欠いた同海軍の自業自得と言うべきものでしょう。

アマゾン河口の街ベレン市のガマ河の中に海軍の戦艦が一隻展示してある。
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乗船すると前方に機関銃の砲台があり、座って照準を合わせて狙いを付けて見た。
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更に前方には大きな砲台が設置してあった。
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by wagahai_tt | 2013-04-17 03:07 | 切手 | Comments(0)
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