ブラジルの切手紹介-60


米州機構(OEA)通常総会

1984年に発行された米州機構(OEA)通常総会の切手です。
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OEAはキューバを除く南北アメリカ大陸、カリブ海諸国34か国によって構成される。その本部は米国のワシントンにある。総会はおおむね各国外相級による会議となるが、大使クラスの代表を派遣する国もある。あらかじめ主要議題とされていたのは、域内の食糧安保の問題であった。

地域の人口は10億人であるが、6,000万人近くが飢餓、栄養失調の状態にある。しかも地域の食糧生産はこれら飢餓を発生することがない規模の生産を実現できている。これについては現在および将来にわたる改善策が提案され、栄養状態改善の闘いに取り組む国の方策が議論され、すべての国が取り組むことが決定された。

しかし総会の最大の焦点は、OEAの改革、とりわけ米州人権委員会(CIDH)、人権裁判所の問題であった。

第42回米州機構(OEA)通常総会が2012年6月3日から5日迄の3日間、ボリビア、コチャバンバ近郊のティキパジャにおいて開催された。
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開催国ボリビアのエボ・モラレス大統領は開会演説で、「OEAは1948年の創設時から米国の<植民地省>として、米国に奉仕する機関だった。<アメリカーノス(米州人)のためのアメリカ(米州)>というOEAの標語は<米国人のためのラ米>という意味でしかなかった」と前置きし、「OEAには、米国のための奉仕機関として死ぬか、米州全人民のために奉仕する機関に生まれ変わるか、いずれかの選択肢しかない」と、厳しく批判した。

又2011年6月7日の総会では、ボリビアのエボ・モラレス政権によって太平洋への主権ある出口の回復が提出された。ボリビアは1879年のチリとの太平洋戦争によって、太平洋岸400km、12万㎢の領土を失った。太平洋への主権をもった出口の回復は、ボリビア132年の要求となっている。

1884年4月4日にボリビアとチリの間で結ばれたバルバライソ条約は、 1879年に勃発した太平洋戦争を終結させる条約である。
この条約によりボリビアとチリの休戦が決まり、ボリビア領土であったアントファガスタ港がチリの領土となった。 以降現在に至るまで、ボリビアは海を持たない内陸国となり、輸出をチリやペルーの港に頼らなければいけなくなってしまった。
ボリビア人の中には現在もこの条約を不当と考え、海を奪ったチリに敵意を持つものが少なくない。 毎年3月23日を海の日 (El dia del mar)として「海を取り戻そう」キャンペーンを、テレビなどを使って行なっている。南米でさかんなサッカーの試合などでもしばしば「海を返せ」といった政治的な横断幕がみられる。

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by wagahai_tt | 2013-03-27 03:12 | 切手 | Comments(0)
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