「ほっ」と。キャンペーン

2012年7 月10 日

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2012年7月度Asflora活動報告

2012 年7 月10日、11日

「イガラッペ・アスー農民、支援機関関係者とのトメアスー研修」

Asflora(アマゾン森林友の協会)は、東京農工大学JICA 草の根プロジェクト「遷移型アグロフォーレストリィ普及・認証計画」と提携し、サンタ・バルバラ市エスペジット・リベイロ入植地(ベレン市より55 ㎞)にてアグロフォーレストリィの普及活動を行っています。
この草の根プロジェクトでは、イガラッペ・アスー市(ベレン市から120 ㎞)でも、零細農民へのトメアスー方式アグロフォーレストリィの普及を行う準備として、イガラッペ・アスー関係者を招いて、農工大、CAMTA(トメアスー農協組合)、イガラッペ・アスー市役所、Asflora 共催で、トメアスー研修会を7 月10 日(火)、11 日(水)に行いました。
参加者は、計18 名。家族農業者6 名、中規模農業生産者3 名(農業シンジケート委員長含む)、イガラッペ・アスー市農務部長、PALMASA(油椰子会社)、EMBRAPA 各一名、EMATER 3 名、農工大/Asflora 3 名です。エスペジット・リベイロ入植地協会の代表も家族農業者として招きました。以下、日時を追って研修内容をご紹介します。

7 月10 日

1.13:50~14:05 トメアスー農協本部
CAMTA 側、小長野理事、ファビオCAMTA 農協技師より挨拶、講習への説明を受けました。
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上写真) 手前、小長野CAMTA 理事、左から2 人目(灰色帽子)がシャーレス・カヘィラ(イガラッペ・アスー農務部長)

2.14:20~15:30 オッパタ農場
オッパダさんは、トメアスー出身の二世です。大学では経営学を学び、サンパウロ市で商売をしていたのですが、8 年前から、トメアスーに戻り、お父さんの農地を引き継いで農業に転身しています。CAMTA(トメアスー農協)の技術指導を全面的に取り入れ、自己資本と銀行融資で、アグロフォーレストリィによる作付を急速に進めています。オッパタ氏の農地面積は、200 ヘクタールで、灌漑施設を30 ヘクタールに敷設しています。

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短期作物、マラクジャ、胡椒、アサイ、カカオ、クプアスー、柑橘の栽培を行って、効率化と規模拡大による収益確保を目指しています。 最初に植えた土地(右上写真)は、地拵えにブルドーザーを入れ、トラックターによる耕転作業を行ったそうです。しかし、重機を入れ、機械耕起をした土地は、土壌が固まり易く、排水が悪くなり、カカオや椰子の生長が重機を入れなかった土地に劣るそうです。 アサイとカカオの混植の仕方について、当初モザイク状に混ぜていたが、列毎に植えた方が、作業効率と養分の競合を抑えるために良いそうです。果樹のような永年作物は、植え付け間隔には、長年の経験が必要です。特にアグロフォーレストリィでの混植となると、その組み合わせ方は相当な数になります。トメアスーの各農家は、それぞれ長い年月での実験を重ねています。規模の大小に関わらず、これからアグロフォーレストリィに取り組もうとする者には、トメアスーの農家を見学することで大きな収穫が得られます。トメアスー農業者の方たちが、これらの貴重な経験を惜しみなく親切に教え下さるのは、本当にありがたいことです。 余談ですが、私は工場に勤務していました。工業では、積み重ねた技術のある工場内を同業者には見せたがりません。農林業では、オープンで、共に切磋琢磨、協力して生産技術を向上させるようにしているのが好きです。
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オッパタ氏は、8 年を経て、やっと収支が均衡するところに来たそうです。 資本を投下して、土壌分析に基づいた施肥、CAMTA 農事部の技術指導を常時受けても、利益を出せるまでに時間がかかるのが農業なのでしょう。作業場建物には、従業員十数名の作業配置が黒板に書かれ、ホワイトボードには、従業員教育に使われたと思う、テーマ(農場の主生産物、方法、留意点、意義、従業員の役割)が記されていました。(上写真)

3.15:50~17:00 CAMTA ジュース工場
土曜日の午後で、ジュース絞りの行程は停止していました。
工場のジョゼ・小野主任から、パンフレットを配布を貰い、工場の案内を受け、説明を聞けました。 組合員以外の周辺農家にも、この工場は販売先として役立っています。ムルシー、ゴヤバなどは、距離的にはイガラッペ・アスーより遠方の郡から買い入れていますが、量がまとまるなら、冷凍コンテナを利用し、集荷、輸送を可能という説明もありました。 昨年末から今年は、クプアスーが大量に収穫されて、トメアスー以外の生産者は販売に困りました。CAMTA も、通常以上の買い付けをして、冷凍在庫が増えることになってしまったそうです。 今後、他州で消費拡大のための拡販施策を、更に進めてゆきたいとしていました。
トメアスーでの多品種生産を可能にしているのは、組合にこの工場があってのことです。生産者が力を合わせることの成果を実感させられました。

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コンテナ出荷中のドラム缶は、日本向けのゴヤバ、アサイの果汁(Poupa)↑

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by wagahai_tt | 2012-08-01 05:04 | Asflora | Comments(0)
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