パリカ植林と農作物


ブラジル紹介:面白い出来事・印象に残る事柄etc.(123)

ブラジルで印象に残った話をまとめてみた。

190.            パリカ植林と農作物

広葉樹の植林は苗木の活着も悪く困難だと言われていましたが、今回広葉樹パリカ (Schizolobium amazonicum:マメ科)を中心に植林を行なった。
f0096068_3511938.jpgf0096068_3514783.jpg









植林はポットで苗木を育てて、それを植林地に植樹する。
f0096068_3285471.jpgf0096068_3292052.jpg









植樹した樹根に樹皮や大鋸屑に豚の糞尿を混ぜて発酵させたバーク堆肥を施肥する事で、板根が出るのを抑制しながら成長促進を図っていた。
f0096068_3324983.jpgf0096068_3332012.jpg









それ以外にも、植林木の樹間に農作物(米・トーモロコシ・大豆・マンジョカ等々)を植えて、農作物に化学肥料(NPK=18:18:18)は40kg/ha位を2回施すようにした。
農作物を狙って野鳥がたくさん飛来し、米は3割程度食べられたようだが、植林木に対する害虫の被害が全く見られなかったことを考えると、この野鳥達が害虫も食べてくれていたのであろう、想定外の事でした。
f0096068_3371473.jpgf0096068_3373596.jpg









アホース(米)は雨季の真最中の1~4月に植え付けて4ヶ月間で収穫できる。しかし、植林木が2年経過で成育が良くなると、樹間には日陰が増えて米の実が付かなくなるので植林後の一年間だけの収穫になる。米の後ではフェジョン(大豆)を播きつける。フェジョンは種類が多く、ブラジル南部でよく植えられている市場性のあるものを、雨期が続いている4、5月に播くと、ツタが発達して植林木にからみつき易くなる。フェジョンも4ヶ月ほどで収穫できる。

苗木植栽後2年間、この混農方式をとると、木の生育が良くなり、雑草のキクユは日陰が出来るために勢いが衰えてゆき、除草剤を使うよりも安上がりの上に効果が確実であった。

2年後、穀類を植えたところと植えなかったところは雑草の成長にも、木の成長にも差が出ていた。
f0096068_3423288.jpgf0096068_3425863.jpg









穀類の収穫量は米で100~150kg/ha、マメは150~200kg/ha(初年度)であるが、その値段は安く、人件費を賄う程度なので、1,200人の全従業員に年1回収穫物の無料配布を行なうことにした。
   
米、マメ、トーモロコシの他にマンジョカ(タロイモ)を試していた。マンジョカの場合は、8~12ヶ月間植えたままでいるので手間はかからない。マンジョカの成長のために木の根と競合するかと思われたが、今までのところ全く問題なく、植樹間を裸地にしておくよりも良い結果が見られた。
f0096068_3474697.jpgf0096068_3487100.jpg









その後は植林木の根本にピメンタ(胡椒)を植付けて収穫を楽しみにしていた。

当初は農作物に地中の栄養分を取られて植林木の成長に悪影響があるのではないかと心配したが、結果としては木の成長にプラスの効果があった。

[PR]
by wagahai_tt | 2011-10-05 03:54 | 印象深い事柄 | Comments(0)
<< 一般的な出産方法 パラーブラ・ダ・ビーダ校生徒の来訪 >>