ブラジル紹介:面白い出来事・印象に残る事柄etc.(119)


ブラジルで印象に残った話をまとめてみた。

186.       ガハホン・ド・ノルティ植林地

パラ州の内陸ガハホン・ド・ノルティ群で植林地を運営していた。

毎年300~400ha前後の荒廃した農地を開墾し、ブルドザーで整地した荒廃地をトラクターで耕したあと植林するので、植林でありながら農業そのものの様相を呈していた。
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この植林地は元々一区画25haの面積で州政府が分譲した農地であったが、休耕地として放置されていたので、潅木林の荒廃地となった場所を地主から買取り植林していた。
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開墾後に、敷地内で近くの製材所から集めたセハージン(大鋸屑)に飼育していた豚400頭の糞尿を混ぜた上で、一ヶ月以上放置しながら発酵させて作ったバーク堆肥を、植林予定地に撒いて準備を整える。
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堆肥や整地用の砂を植林地に撒く為に数台のトラックを使用して、植え付け前や植付け後の植林地メンテナンスを行っていた。
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植林樹種は広葉樹パリカ (Schizolobium amazonicum:マメ科)が中心だが、モギノ(マホガニー)やテッカ(チーク)やその他20種類程度の樹種を植えつけている。
成長の早いパリカの周囲に成長の遅いモギノやテッカを植林したり、モギノやテッカの純林を作りテストを兼ねた植林をしていた。
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植林地内の一角ではポットの中で発芽させ、苗木を育てて植栽地へ運び、アルバイトの近隣住民を含めて全員で植え始める。
新植地は遥か彼方まで、見事に4mx4mの間隔で一直線に植えられている。
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熱帯アマゾンのパリカ植林は、成長も早く植付け後6ヶ月で目を見張る成長をし、5年も経過すると立派な林になる。
植林区域と隣の植林区域の間には6m幅以上の防火帯道路を設けて、出火しても隣に延焼しない対策と、植林地内を車で巡回時に走る巡回路としていた。植林地内でも現地の案内がないと道に迷って帰れなくなるような、総面積約2,000haの植林地です。
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植林地内には従業員が家族帯同で住む事ができる宿舎や責任者が滞在する立派な宿舎を備えていた。
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そんな植林地に、ある日パラ州のアルミー・ガブリエル知事から植林地視察希望の連絡が入った。
早速現地で歓迎準備に取り掛かり、知事の側近・警備要員・マスコミなど総勢80名程の訪問に備えて、簡単な食事や飲み物やフルーツの準備や視察ルートの検討などを行い、当日は旗を掲げて歓迎ムードを盛り上げた。
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植林地の中には自然の小川や急勾配で、商業植林に適さない場所も多く、このような場所では宮脇植林を実施して自然の森の復活を図っている。
撮影時には2年経過していた宮脇植林も既に森の形になっている。
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更に、植林木の樹間にトーモロコシ・胡椒・米・豆・マンジョカ芋などの農作物を植えたところ植林木の成長が良く、樹木と農作物との競合で相乗効果が表れたようで、予想外に良好な結果が得られた。
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植林地構内で豚の糞尿を使った堆肥作りや森林回復を目的とした宮脇植林の実態を、アルミー知事は視察したかったようです。
視察後記念植樹を行い、満足して頂いたことと思う。

その後、植林地では木の成長と共に間伐作業も行い、間伐材の利用も積極的に行っていた。
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ただ、この地域は田舎でもあり、住民の環境に対する意識は殆ど無く、子供達が植林地の枯れた木に面白がって火を点けたり、大人のタバコのポイ捨てであったりで、しばしば植林木を焼いていた。
この経験が2001年1月からのNGO.Asfloraの活動に繋がり、子供達への環境教育プログラムの実施の一因となった。

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by wagahai_tt | 2011-05-15 04:48 | 印象深い事柄
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