ブラジル紹介:面白い出来事・印象に残る事柄etc.(111)ブラジルで印象に残った話をまとめてみた。 178. イペ・ホーショ(紫イペ) 紫イペは南米アマゾン川流域に自生するノウゼンカズラ科タベブイアに属し、学名を「タベブイア・アベラネダエ」といいます。高さ30mにもなる巨木で、6月から8月にかけて赤紫の花を咲かせることから、ブラジルでは「紫イペ」と呼ばれています。 イペは約30種類あり、それぞれ白や黄色、赤、オレンジ、ピンクなどの花をつけますが、そのなかでも薬効が高いのは、赤紫の花を咲かせる紫イペの内部樹皮です。 紫イペは、南米ブルジルを流れるアマゾン川流域の、熱帯雨林に自生している広葉樹で、ブラジルの先住民たちは赤紫色の花をつけるイペだけを 「神からの恵みの木」 と呼び、その樹皮を貴重な薬として用いてきました。 インカ帝国の時代からインディオたちによって秘薬として利用され、その薬効のすばらしさから彼らはこの巨木を「神からの恵みの木」と呼んでいたのです。 紫イペは、どのガンに効くということではなく、体中のあらゆるガンに効果がある事が分かっています。強力な抗ガン効果が期待できる紫イペですが、50年以上の研究結果で、抗ガン剤と違って副作用がないことが報告されています。 体内にガン細胞ができて増殖するとき、血管が新しく作られてガン細胞が養われます。紫イペは、 その血管新生を抑える働きがあるので、 ガン細胞の増殖が抑えられます。更に、ガンの細胞の発生も防ぐ働きがあるといわれています。 紫イペの抗ガン作用を最初に確認したのは、ブラジルのレシーフェ抗生物質研究所のオ・ワルド・ゴンカルブス・デリマ博士でした。博士は紫イペから抽出したラパコールという物質を肉腫のあるマウスに投与した結果、肉腫の成長が84%抑制されたことを発表しました。 日本で抗ガン作用についての報告がなされたのは、1996-1998年の日本癌学会において、金沢大学がん研究所免疫生物部助教授の故坂井俊之助博士がマウスを使った実験で紫イペエキスに抗がん作用があることを確認し、学会で発表しました。 その後、故坂井博士が行った、培養されたヒトとネズミの胃ガン、脳腫瘍、リンパ腫、肝臓ガンのガン細胞に紫イペエキスを加え、増殖を観察するという実験では、24~48時間以内にいずれのガン細胞も増殖が止まり、消滅するという結果がもたされました。これら一連の研究・実験によって明らかになったのは、紫イペエキスにはガン細胞を「直接たたく(攻撃する)」作用があることです。
by wagahai_tt
| 2011-02-20 05:35
| 薬用樹
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