ブラジル紹介:面白い出来事・印象に残る事柄etc.(15)


ブラジル赴任当時の印象に残った話をまとめてみた。

43. 新車のトラックが盗まれた、 運転手が怪しい所をくまなく探していたが、 遂に見つけ出した。

警察に盗難車の捜査依頼をしたとき、
警察  :「パトカーはあるが、ガソリンが無い。ガソリン代を出してくれたら捜査するよ」
我々  :「それなら頼まないよ、我々で探すよ」
信頼できない警察を頼らずにトラックの運転手が、 盗難されたトラックを見つけ出した。   

このトラックは新車で購入した時、片側のテールランプがねじれているのを見た運転手が直そうと苦労したが、どうしても直らなかった。
この記憶が強烈に残っていて、 荷台を改装してビールを積んで走っていたトラックを、 ねじれたテールランプ一つで、 この運転手が見つけ出した。

警察を呼び調べたが、ナンバープレートは既に変えていて、その上シャーシーナンバーも削っている ので証拠が見つからない。
そこでボンネットを開けてエンジンを調べたところ、 なんとエンジンナンバーが書類のナンバーと一致したのだ。
これで盗難車と判明して取り戻すことが出来た。

窃盗団のコメントが、「日本人のトラックだと知っていたら盗まなかったのに・・」

天晴れだぞ、オラシオ君。


44.  アマゾン奥地にあるジャリ製紙会社 (米国資本)は、大きなバウサ(艀)2隻に、 製紙プラントと発電プラント のそれぞれ5階建ての建物に匹敵する工場を、 日本で組み立てて太平洋を横断してアマゾンまで運んだ。

アマゾンに到着した2隻のバウサを、 f0096068_617316.jpgメイン道路の両脇に準備したクアリクアラと言う非常に固く水中でも100年持つと言われる木材を打ち込んだ杭とコンクリートの杭を打ち込んだ数百本の杭の上に据え付けた。


この据え付け方法が素晴らしい、 アマゾンの河口は潮の干満に影響される地域で、満ち潮でバウサを杭の上に運び、引き潮で杭の上に落とし込んだ。
その後は潮を堰き止めて工場を安定させた。

この大きな二つのプラントは、日本での組み立てだけあって、 工場集中制御装置のコンピューターシステムは東芝製だった。
当時から日本の東芝が世界で注目されていたのがよく分かる。

この製紙会社は、 原材料のユウカリを植林しているが、6年伐期で輪伐していた。
製紙原材料のユウカリは、高さが6m以上になれば伐採可能で、繊維質を利用するので太さはそれ程重要ではない。
ただ、原木消費量が半端じゃなく、f0096068_6183462.jpg 植林地の面積が高知県ほどの大きさだ。
植林地の中は、 伐採原木を運ぶトレーラーが大きな荷台を3連結で運んでいる。


更に、遠距離の運搬は、敷地内をジーゼル機関車の列車を運行しており、 敷地内の遠距離は列車が運搬し、近距離はトレーラーが運搬していた。

この光景を見ただけでスケールの大きさを痛感した。

この規模でもブラジルでは第6位の製紙会社だ。

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by wagahai_tt | 2009-06-09 06:34 | 印象深い事柄 | Comments(0)
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