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ブラジル紹介:面白い出来事・印象に残る事柄etc.(12)


ブラジル赴任当時の印象に残った話をまとめてみた。

35. ブラジル紹介:面白い出来事・印象に残る事柄etc.(12)_f0096068_7403032.jpg1992年10月、銀行の要望で会社の敷地内に銀行の支店 を建てた。
建物は我々の負担で、銀行の業務に関する設備機器やATM通信のオンラインシステムは彼らの負担だが、緊急連絡の無線は我々が負担した。
敷地内なので社員や出入り業者のみの対象で一般には開放しなかった。
これを契機に従業員の給与を振込みにした。
それまでは、従業員1,200名全員の給与を、 現金で封筒詰めにして支払っていた。
この作業が大変で、5人掛かりで、残業を含めて一日がかりだった。
先ず、銀行から金種別に必要額を引き出し、一部屋に缶詰で作業をする。
その上、警備が大変で、昼夜警備員を金庫室の前に張り付かせていた。
この振込制度に切り替えて、作業もセキュリーティーも楽になった。
ただ、銀行口座を作るにあたって、どのレベルの従業員を対象にするかが問題になった。
最低給与で、明日にでも解雇になるかも知れない従業員は、対象外にすることにした。
結局、 最低給与の3倍ランク以上 を対象に銀行口座を作ることにした。
銀行も出来るだけ沢山の口座開設が目標で、構内銀行設置を要望して来たのだから当然だが・・・。
構内銀行を建てて、今流に近いATMを設置して、夜勤の従業員が朝帰る時に現金を引き出して帰ることが出来るようになった。
それ迄夜勤者は、事務員の出勤を待って給与を受取って帰っていたが、ATMの効用を受けるようになった。
この対応は従業員にも大変喜ばれた。
会社の給与日は、従業員が帰途の社バスを降りた後に、よく路上強盗 に出くわしていたが、振込み制度に切り替えてから少なくなったようだ、
(当時の社員数は1200名だが、社員番号は当初から継続して13,000番台なので、市中には12,000名程度の人が過去に当社に係わっていたことになり、給与制度や帰宅時間などが周知されていたのであろう)。
ブラジル紹介:面白い出来事・印象に残る事柄etc.(12)_f0096068_7412863.jpgその上、従業員が公共料金などの支払を、 休憩時間に行えるようになった。従来は、わざわざ会社を休んで(給料減)、市中の銀行まで支払に行っていたが、そんな時間も手間も必要無くなり、給与も減給されずに済むようになったので、会社にも従業員にも共にメリットがあった。


36. ブラジル紹介:面白い出来事・印象に残る事柄etc.(12)_f0096068_7531697.jpg現地に赴任するまで知らなかったが、 亀は非常に美味い食材だ。
日本でも養殖のスッポンはあるが、天然の亀は食べたことが無い。
アマゾンでは亀の種類も多くいるが、食べるのは水亀で陸亀は食べたことは無い。




ムスワン と言う亀は、レストランで食べることが出来たが、最近は環境局(IBAMA)の取締りが厳しく、メニューから消えた。
現地住民が自らの食糧として捕獲するのは許されるが、商業目的での捕獲は取り締まりの対象となった。
ビッチュウ という亀は、スープにすると表面に亀の油が浮いて中々冷めないスープが出来る。しかも味が素晴らしく美味いスープだよ。
ペレーマ と言う亀は、圧力鍋に湯を沸かし、その中に生きたまま抛り込んで40分程待てば茹で上がる。これを捌いて肉にライムをたっぷり掛けて食べれば美味い酒の肴になる。最後に残るのは甲羅だけだ。
大きな亀 は甲羅を鍋にして焼くのだが、焼き上がると肉を捌いて食べることになる。これも岩塩とライムだけの味付けで、ビールが進む。
いずれも生きたままの調理なので、非常に残酷なようだが、現地の人達の動物性蛋白源である。

ブラジル紹介:面白い出来事・印象に残る事柄etc.(12)_f0096068_7552642.jpgブラジル紹介:面白い出来事・印象に残る事柄etc.(12)_f0096068_7544727.jpg









奥地での動物性蛋白源は、亀以外にも、ジャカレ(ワニ)・ジボイヤ(ニシキ蛇)・タツー(アルマジロ)・カメレオン(大トカゲ)・ペーシーボイ(ジュゴン)・プレギッサ(ナマケモノ)・カピパラ(大ネズミ)など等、食材は沢山ある。
いずれも食べてみたが、それなりの味だった。


37.  ブラジル紹介:面白い出来事・印象に残る事柄etc.(12)_f0096068_87251.jpg現地でマスコミ対応のトレーニング を受けた。
現役のテレビ局の美人ニュースキャスターにレポーターやアナウンサーが、会社に大きなテレビカメラを持ち込んでのトレーニングだ。



キャスターの指示で、レポーターやアナウンサーがマイクを向けるのだが、日本でも経験が無い上に、日本語ではなくポルトガル語での質問で頭が真白に・・・・。
“な~んも言えんかった。”
こんな質問には、 “こう答えて・・・。”
こう言う質問には、 “こう答えるのよ・・・。”
美人キャスターの優しい言葉も上の空 だった。
日本でも出来ない、こんな珍しい経験もした。
結局我々日本人ではマスコミ対応ができないので、 ポルタ・ボス(スポークスマン) でマスコミ対応することにして、新たに女性弁護士と契約した。

by wagahai_tt | 2009-05-28 08:17 | 印象深い事柄 | Comments(2)
Commented by yukun2008 at 2009-05-28 20:40
こんばんは♪
ブラジルのATMから出てきたところを襲われることが多いとは聞いていましたが、幸い僕は大丈夫でしたね~!
会社の中に銀行支店が出来ていればこんなに便利なことはありませんね♪
wagahaiさん、ブラジルのテレビ出演のチャンスだったのに残念でしたね~!、バラエティーならともかく、会社の代表では簡単には話せませ
んよね(泣)
Commented by wagahai_tt at 2009-05-28 21:44
yukunさん、こんばんは・・・・・・・。
もし構内銀行を一般にも開放していたら、セキュリティーが大変だったでしょうね。
基本的に社員だけを対象にしたのは正解でした。
毎日メインバンクの行員が2名張り付いて業務をやっていましたよ。
このやり方は我々にも便利でしたね。
何時TVインタビューが来るか分らないのでトレーニングしたのですが、結局ポルタ・ボスを立てたので、テレビ出演は全て彼女がこなしてくれましたよ。
これも助かりましたよ。

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