ブラジル紹介 : 面白い出来事・印象に残る事柄etc.(8)


ブラジル赴任当時の印象に残った話をまとめてみた。

25. アマゾンの田舎では、学校もなく、文字や言葉を教えてくれる所が少な   
い。そんな離れ小島のポルテル植林地(面積33,000ha)に学校・教会・スーパーマーケット を作り、従業員を家族帯同で送り込み、植林事業に従事させた。
近隣諸島の住民も子弟を学校に行かせて勉強をさせ、日曜日には教会のミサに参加し、帰りにはスーパーで買い物をするようになった。
通学も・教会参拝もカヌーでの送り迎えで、のんびりしていいものだ。
真面目に授業を受けていれば、文盲もなくなるはずだが、アマゾン地域には未だに文盲の大人がいるのにも驚きだ。
さすがに病院までは建設できなかったが・・・。
このポルテル植林地に行くには、ブレベスから10時間の船旅 となる。


26. f0096068_8465461.jpg車に跳ねられた犬の死骸は、そのまま幅2mの中央分離帯に放置するのにもビックリだ。
でも、その後ウルブーという鳴かないハゲタカ が死骸を掃除する。
残っているのは骨だけで、完璧に掃除してくれるのにもビックリだ。






f0096068_8482294.jpgだが、時々この羽を持っているウルブー が車に跳ねられて死んでいるのを見かけた。
多分、食事に夢中になり逃げ遅れたのだろう、車もフルスピードで走っているので・・・。






27. f0096068_8514020.jpgアマゾンで木造の旧事務所 の時は、よく毒蛇 が侵入して来た。
アマゾンの蛇(コブラ)は、略90%が毒蛇で、しかも猛毒だ。
田舎に行けば片足の無い人や片腕の無い人がいるが、殆どの人が毒蛇に咬まれて切断した人達だ。





f0096068_8563647.jpg毒蛇の種類も多く、その上血清が田舎まで行き届いていないので、毒蛇に咬まれたら素早く咬まれた手足を切断 する必要があったようだ。
切断しなければ毒が全身に回って死を待つことになるだろう。



こんな毒蛇が事務所に入って来るので、社員は総立ちになり、 仕事どころではなくなる。
そんな時、何故か勇気のある社員が、棒で押さえて素手で捉まえるのだ。
その勇気に社員は喝采するが、咬まれた場合のことを考えていない。
咬まれても会社には血清もなく、危険そのものだ。
そんなエジバルド君を、今思い出したよ。


28.アマゾンの日本企業(大手商社)が撤退するに当り、彼らが所有する拳銃3丁の引取の依頼 があった。
我輩  :「弾が出る拳銃なら引取りますよ」
商社  :「一度試し撃ちしてみて下さい。こちらから拳銃を持参しますから」
   我輩  :「分りました、来週の金曜日に持ってきて下さい」
   その日までに構内に射撃できる場所と的を作り、金曜日に試射することにした。
   商社  :「この拳銃です。撃ってみて下さい」
保安要員に拳銃を渡し
我輩  :「撃って見なさい」
「バン」「バン」 問題なく弾が出たのは言うまでもない。
その時、毎回銀行まわりで警備に連れて行く保安要員に、腰のホルダーに入れている拳銃を「撃って見ろ」と言った。
保安要員が腰の拳銃を取り出し、的に向って引き金を引いた。
「カチッ」「カチッ」 何度やっても拳銃の発射音がしない。
全く手入れをしていなかったようだ。
その後、手入れを義務付けたのは言うまでもないが、1~2ヶ月に一度、敷地内で試し撃ちをやらせることにした。
こいつ達を連れて、 現金運搬や銀行回り をしていたのかと思うと冷や汗が出たよ。
弾も長く保管していると湿気で駄目になるケースもあり、古い弾から使うように指示して射撃を実行させた。
この事は、日本からの進出企業の集りで「笑い話」 になり、月一回の進出企業の食事会(親和会)では、いつまでも話題になった。
私にしてみれば、 笑うに笑えない話だが・・・。

f0096068_9111033.jpgその後、現金運搬には拳銃だけでなく、ショットガン も携行するようにした。
ただ、企業がショットガンを所有するには軍隊の許可が必要だが、許可は下りなかった。



我社に近隣する会社は殆ど強盗に襲われた 時期で、かなり危機感が増して、緊迫していた時期なので、駐在員の個人名義での所有として、 3丁のショットガン を購入して会社で使っていた。
ショットガンの威力は彼らも知っているので、威嚇にはなったのであろう。
幸いにして不幸な事件・事故は起きなかったので事なきを得た。

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by wagahai_tt | 2009-05-12 09:17 | 印象深い事柄 | Comments(0)
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